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21/11/07 ユメモナクオソレモナク
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 というわけで久しぶりに読書記録・・・・と、書きたいのだが、実は結構読んで、結構(感想も次に読む本も)積んでいるので忘却しかけている。

最近は全集や古典にはまっていて本当ならがっつり書きたいし、書くべきところなのだがちょいちょい裁くことが多くなってきたので走り書きにて失礼。

へ、今まで走り書きじゃないちゃんとしたレビューがあったかって?

・・・・・・ない、な。

そんな残念な感じでいつものレビュー。

【読んだ本】
▼『芥川龍之介全集』(ちくま日本文学002)
言わずと知れた日本文学史に燦然と輝く天才、芥川龍之介の全集。全集と銘打っているが、それは編集者視点によって厳選された短編と詩歌が納められている。
『トロッコ』『蜜柑』『御辞儀』『鼻』『芋粥』『地獄変』『藪の中』『杜子春』『奉教人の死』『開花の殺人』『魔術』『ひょっとこ』『玄鶴山房』『枯野抄』『河童』『或阿呆の一生』『発句』
といった作品が収められていた。

当然、初めて読む物ばかりではない。初読が小学生から高校生だった作品もあるが、自分が20代になり明日の選択を全て自分が行えるようになってから読むと、これらの作品の内に秘められた筆者の熱量、才覚、繊細な感性が質量を伴って感じられた。

激しく、切なく、狂気に彩られた作品群。


▼『ファウスト』(ゲーテ著)
まさかの三年間寝かし。実は三年前に上巻を読み、久しぶりに下巻の姿を本棚の奥で発見し、先月ぐらいに読み始めた。
読み始めると、当然未読のまま放置した作品なので上巻の内容をさっぱり忘れていた。というわけで上巻を引っ張り出してきてあらすじを確かめるべくザックリ読もうとした。

気がついたら夜が明けていた。

戯曲というものは役者が演ずることを前提としているため本には原則として会話しか書かれていない。だがそれを忘れさせるような情感と彩りを携えた表現の数々は、読み手の眼前にファウスト博士とメフィストフェレスの動きと世界観を活き活きと映し出す。

物語は次から次へと数多くの登場人物が現れ、そして彼らを置き去りにするようにファウスト博士とメフィストフェレスは世界を駆け抜けていく。ときに女を貪り、ときに国を貪り、ときに女神を追いかけ、ときに国を興し。

メフィストフェレスはファウスト博士の魂を堕落させようと画策するが、堕落の限り、欲望の限りを尽くしたファウスト博士は悪徳の果てに人間精神の真理を手にして天国へと上っていく。

個人的な感想を述べると、チャイコフスキーを聞きながら読むと臨場感がありそうだった。



以上。久しぶりの書感。

何か他にも読んでいた気がするが、そのうち思い出したら書き足そう。

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